Posted by 廣 有人 on April 01, 1997 at 23:45:01:
みなさん、はじめまして。
いきなりですが、外国人の権利について私なりに考えたことを
簡単にまとめてみました。これについてみなさんの意見を伺いた
いと思います。
理論的には外国人に国民の権利(以下参政権に限る)を与えね
ばならないという根拠はないし、逆に与えてはならないという根
拠もありません。それはひとえに国家の政策にかかっているとい
えるでしょう。
しかし一般的に参政権は国民固有の権利となっています。常識
的に考えれば、ひとつの国家(統治組織)はひとつの国民(民族
ではない)で構成されるのが普通でしょう。あらゆる共同体にお
いてその統治的権能をその共同体の構成員にのみ認めるといった
性質、あるいは条理があります。したがって国家が参政権をその
構成員である国民にのみ与えるのはむしろ当然といえます。
法的関係においては形式的なものであっても決して軽く見るこ
とはできないので、国家がその構成員であるかどうかを判別する
ために個人の国籍にこだわるのには合理性があります。
ところが個人にとってはむしろ実質的なものの方が重要である
ので、形式的な統治関係にある国家の国籍にこだわって実質的な
統治関係にある国家の国籍を取得しないことは不合理であり、意
味がありません。
以上のことから外国人がその在住する国の参政権を得ようとす
るのならやはりその国の国籍を取得することが条理にかない、順
当であるといえます。